中1の英語の授業とティナ・ターナー

6月も半ばになり、デンマークでは早くも夏休みムード。多くの学校が、夏至祭のある週で学期末を迎え、1ヵ月半ほどの夏休みに突入します。

学校の授業も、夏休みや秋休み、クリスマスやイースター休暇の前は、より自由なテーマを多く扱うようになり、ユニークな授業が目白押しです。

現在7年生(日本でいうところの中学1年生)の息子のクラスの英語の授業も、今、おもしろいテーマに取り組んでいます。そのテーマとは『2人でペアになり、米国ミシシッピ州由来の音楽ジャンルやシンガーからひとつを選んで、その音楽についてのプレゼンテーションを英語で行いなさい。ブルース、ジャズ、R&B、ゴスペル、ロックンロール、またはB.B.キング、エルビス・プレスリー、ジョニー・キャッシュ、アレサ・フランクリン、ティナ・ターナー、ジョン・リー・フッカー、アイザック・ヘイズ、ジャスティン・ティンバーレイクなどを参考に』というもの。

渋い選択肢だ…。ジョン・リー・フッカーなんか選んだら、うなっちゃうなぁ…。

結局、息子たちのペアは、ティナ・ターナーを選択。彼女の生い立ちやミュージシャンとしての活動などを調べ、代表曲として紹介する”What’s Love Got To Do With It(愛の魔力)”を聴き込み、歌詞の意味を考え、どう解説するかを考える。プレゼンももちろんすべて英語で行います。

ここ3日ほどは、夕食時などにこの曲を何度もかけては、歌詞の意味するところについて、親子で話し合う毎日(笑)。この曲は、84年に日本でも大ヒットして、私も好きな曲だったし、テレビやラジオで何度も聴いたのを覚えているけれど、これほど真剣にこの曲の歌詞について考えたことはなかったので、なかなか、解釈が難しい。よく考えてみたら、当時、私はまだ英語があまりできなかったということもある。(英語自体は嫌いではなかったが科目としての学校での英語は苦手で、後の93〜94年に米国に語学留学して、ようやく英語が話せるようになったのだった…)調べてみると、この曲はティナ・ターナーのために書き下ろされた曲ではなかったようだが、今、改めて歌詞を聴くと、彼女の人生ととてもシンクロしていて興味深い。

84年当時は、将来、自分の息子とこの曲について真剣に考えることになろうとは思いもしなかったけれど、なかなかおもしろい体験です。最近は80年代がブームになっていることもあって、当時流行ったアーティストを息子たちがよく聴いているのを耳にすると、なんだか不思議な気持ちになります。

これは、デンマークの英語の授業のほんの一例にすぎませんが、本当に生きた英語を、生きた形で学ぶことに力を入れているのを実感します。語学は、まず使えてなんぼ、コミュニケーションできてなんぼ、ということなのでしょう。また、調べたことを、パワポやYouTube、映像などの形でプレゼンをするという課題は、4年生頃から各科目で始まって、子供たちは自由自在にパソコンやタブレット、携帯電話の動画機能などを駆使して仕上げ、プレゼンします。大人顔負けの、もしくは大人よりもっと斬新なプレゼンの見せ方で、驚かされることもしばしばです。

日本からのスタディツアーで、デンマークの学校の授業風景を視察すると、ほとんどの日本の方々が、こうした授業風景に驚きます。一方で、その驚いている日本の方々の反応に驚いているデンマーク人たちがいます。「日本は先進国で、貿易も盛ん、しかも世界に誇る優秀なコンピューター技術を生み出してきた国。それなのになぜ、パソコンを日常的に授業で使ったり、英語でコミュニケーションを取る授業を増やさないの???」

教育については、考えるところがたくさんあります…。

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